アコメヤの新靴下シリーズでコラボレーションした「福助」本社での座談会をレポート!|AKOMEYA TOKYO

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アコメヤの新靴下シリーズでコラボレーションした「福助」本社での座談会をレポート!

2025年秋、アコメヤに注目の靴下シリーズが新登場します。
新シリーズ立ち上げにあたり、コラボレーションをお願いしたのが、創業140余年の履物の老舗「福助」。
福助の「福」と、アコメヤのロゴマークである福良雀の「福」との福福コラボです。
今回のAKOMEYA通信では、福助の本社に潜入!福助の歴史を感じる本社の様子や、この靴下シリーズを開発した、アコメヤのバイヤーと福助のマーチャンダイザー・デザイナーとの座談会の様子をレポートします。


創業140余年の福助の歴史

福助は、明治15年(1882年)に大阪府堺市にて足袋装束店「丸福」として創業。その商標は、創業者の辻本福松の名前「福」にちなんで名付けられました。
当時の日本は和装が一般的であり、履物といえば足袋でした。当初は足袋を手縫いしたものを販売していましたが、手間ひまがかかり高価なため、安くて良い品を作るべく、足袋専用のミシンまで自社で開発。明治28年(1895年)には、国産第一号の足袋つま先縫いミシンが誕生しました。
その後専用ミシンを次々と開発し、「福助ミシン」として家庭用ミシンも販売していました。(現在は製造終了)
明治33年(1900年)、辻本福松と豊三郎の親子は、伊勢詣の際に伊勢神宮近くの古道具屋で福助人形に出会い、それをもとに人間の徳をあらわす仁・義・礼・智・信のイメージを加えたオリジナルの福助人形を制作、商標として登録し、社名を福助に一新しました。
昭和に入ると、和装から洋装が一般的になり、その時代の変化に合わせて福助でも昭和7年(1932年)から靴下を製造するようになりました。
さらに、昭和11年(1936年)には絹ストッキングの製造も開始。平成3年(1991年)にはパンティストッキング「満足」シリーズを発売。「満足」シリーズは、ストッキングだけでなく靴下やインナーを展開するブランドとしてロングセラーとなっています。


福助がいっぱいの本社オフィス

福助本社は、東京湾を臨む青海にあります。ここには令和3年(2021年)に移転したそう。
受付には、早速福助の置物が!今年の「巳年」バージョンの福助がお出迎えしてくれました。
応接室には、大きな大黒様が。近づいて見てみると、足袋の「コハゼ」がびっしり!なんと24,763枚ものコハゼを使用した「コハゼ細工」の大黒様。コハゼひとつひとつに、福助マークが刻されています。
そして会議スペースにも、福助がたくさん展示されています。
文楽人形の福助や、昔のポスターデザインなどに、創業140余年の歴史が感じられます。
こちらの大きな「福助像」は、福助創業110周年を記念して、成田山新勝寺や四天王寺の大仏師号を授与された京仏師の松久宗琳氏により制作されたそう。
宗琳氏は、「御仏と同じように魂をお入れしましょう」といって入魂の制作をし、実際にこの像の制作途中、最後の着色を残して急逝。弟子の松久佳遊氏が着色をほどこし完成した、松久宗琳氏の魂の入った福助像です。


福助×AKOMEYA TOKYOコラボレーションの経緯

アコメヤでは、これまで父の日のプレゼントに向けた靴下や、冬の冷え対策に向けたルームソックスなど、季節限定で靴下をスポット販売しており、ご好評をいただいてきました。
そこで、今回は満を持して靴下の新シリーズを立ち上げよう、という企画が持ち上がり、白羽の矢が立ったのが、日本の伝統衣裳である和装の足袋から始まり、靴下の老舗として信頼と実績のある福助でした。
日本の伝統や技術を大切にしたものづくりの精神を、アコメヤの新しい靴下シリーズからも感じていただきたい、という思いのもと、こだわりの商品開発が始まりました。


新靴下シリーズの開発ポイント

今回の新しい靴下シリーズを開発した、アコメヤのバイヤー大島と福助のマーチャンダイザー浦山さん・デザイナー斎藤さんに、開発のポイントを語っていただきました。
(写真左から)福助マーチャンダイザー・浦山さん、AKOMEYA TOKYOバイヤー・大島、福助デザイナー斎藤さん
<Cozy Rib Tabi Socks>コージーリブ足袋ソックス
浦山さん こちらはメンズとレディースの2サイズ作りました。どちらもかなりローゲージ(ざっくりした編み方)で、表糸に綿100%の糸を6本使って編み立てています。
コストを下げるために本数を5本などに減らして編むこともできる中で、しっかりもちもち感が出るように糸をふんだんに使って編んでいます。

大島 リブ目の太さを、メンズとレディースでちょっと変えているのもビジュアル面でのポイントです。メンズは太め、レディースは少し細めのリブ目にしています。

浦山さん リブ目を変えるのは、大島さんのアイデアです。

大島 履き口のところも、ちょっとたるませて履いてもかわいいよね、とお話して。

浦山さん 通常だったら履き口の全コースにゴムが入るのですが、1コースごとにしかゴムを入れていないので、履き口がゆったりで柔らかくなっています。
その分、ずり落ちづらくするために、かかとを大きめに編んでいます。かかとを大きめに編むとずり落ちづらくなるのですが、編み立てのスピードが落ちるので、かかとを小さくした方が効率は良いのですが、履き心地にこだわって作りました。

また、ダブルシリンダーというリブ編みで編んでおり、ストレッチ性があります。
ただ、ダブルシリンダーだと、つま先の足袋型の部分は編み機では縫うことができず、人の手でひとつひとつ縫わなければなりません。この縫製はとても難しいのでできる人が限られていて、この「Cozy Rib Tabi Socks」のつま先は、担当の方一人で全て縫っています。
つま先が足袋型になっていることによって、個人の感じ方や好みはあると思いますが、足先が丸いソックスに比べてグリップが効くと言われており、五本指靴下よりも履きやすいという利点もあります。

大島 ゆったり履けるので、お外ではもちろん、お家でルームソックスとして使っていただいても良いなと思います。
<Engimono Socks>縁起物ソックス
大島 こちらは、アコメヤでこれまで使ってきた「吉祥文様」のデザインをまずお渡しして、福助さんを象徴するものと、アコメヤを象徴するものを合わせたものを作りたい、とお伝えしてデザインをしていただきました。

斎藤さん 福助のマークとアコメヤさんの世界観が合っていますよね。この小っちゃい「足袋」の柄を入れたのも、大島さんの提案です。
最初のデザイン案では柄がもっと大きかったのですが、大島さんのアイデアで、「もうちょっと小さくした方が可愛いのでは」と仰ってくださって。
小さい柄を表現するため、こちらはハイゲージ(目の細かい編み方)にしています。

大島 この靴下の一番のこだわりは、柄の糸の色数の豊富さです!

浦山さん 柄の糸の色数がとても多く、技術者の方が編み機にひとつひとつ手で糸をかけており、ここまで多くの色数が使えない場合も多いのですが、奈良にある協力工場でそれを実現しています。

斎藤さん 200本の針が入っている編み機で、横200目のコースの中に柄糸が4色しか入らないため、デザインを起こす時には、配色を考慮しながら、デザインを組み立てています。

大島 とてもカラフルになって本当にかわいいです。ピクセルアートにも見えますよね。ゲーム化したい!(笑)
<Roomy Socks>ルーミーソックス
浦山さん こちらはもともと福助のベストセラー商品なのですが、主な客層がアッパー層なので、若年層の方々にも履いていただきたい、というのが開発の発端でした。

大島 もともとの商品はベーシックなカラーのものが多かったので、カラーを変えてやってみよう、ここの配色をちょっと効かせ色にしてみよう、ということで本当に色々な配色でサンプルを作っていただきました。

浦山さん もともとは端のラインはなく全体が一色の商品だったのですが、今回大島さんが選んだカラーリングはとってもかわいくて、こういうカラーリングで作るのは初めてなので、出来上がりの商品が福助社内でも「かわいい!」と評判です。
最初大島さんに履いていただいた時に、「緩すぎる」というご意見をいただいて、今回は裏側に使うストレッチ性のある糸を通常よりパワーのある糸に変えているので、通常の福助オリジナル商品より少しフィット感が上がっています。

大島 そこもこだわりポイントです。とても履きやすくて柔らかくて、ただ最初履いた時に脱げてきてしまうくらい緩かったので、若い方がスニーカーなどに合わせてお外にも履いていけるように。もちろんお部屋の中でルームソックスとしてもきつくなくて履きやすいです。

浦山さん ハイゲージ(目の細かい編み方)で、パイルがひとつひとつ細かいので、包み込まれるような柔らかな履き心地です。このようなパイルは、ぎゅっと縮まってしまうものもあるのですが、協力工場の細かな調整や技術力によって、ゆったりしつつ細かいパイルを実現しています。
また、履き口にゴムが入っていないので、履きやすい仕様になっています。

大島 履き口の跡が残らず、痒くならないのがいいですよね。履いていて気持ちがいい商品だと思います。

タグのデザインにもこだわりを
今回の福助×AKOMEYA TOKYOの靴下シリーズには、オリジナルのタグも付いています。
真っ白な足袋のダイカットに、カタカナで「フクスケ」のロゴと、福助の肩にはアコメヤの福良雀がちょこんと乗っています!
このカタカナの「フクスケ」ロゴは、東京オリンピックのシンボルマークなども手がけた国際的デザイナーの亀倉雄策によって1965年に作成されました。
亀倉雄策はこのロゴについて、「福助さんのにこやかさ、福々しさ、どっしりした貫禄、それを表現した文字にしなければいけませんな」と語ったそう。
ふくよかさと伝統の重みを表しつつ近代的な感覚もあわせ持ったそのロゴと、福々しい福助と福良雀のマークが、今回このタグの中で出会っています。
こうして、アコメヤのバイヤーのアイデアと、福助のマーチャンダイザーの経験やデザイナーの工夫が出会って生まれた、今回の福助×AKOMEYA TOKYOコラボレーションアイテム。日本の伝統と技術が活きる靴下の履き心地を、ぜひお試しくださいね。

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