お米を楽しむ道具
―― お米へのこだわりに加えて、道具へのこだわりについてはどうですか。
ジュンイチさん:気分を上げる道具があると、やってみようという気持ちにもなるので、自分が気に入った道具があるなら、それを躊躇なくどんどん使ってほしいですね。
のりこさん:そうですね、道具一つで炊く機会が増えるのであれば、あまりどれがいいとかじゃなくて、楽しく炊いてほしいです。
カメラマン:土鍋で炊いたごはんは、撮影すると違いますね。ハイライトの入り方が。最近うちの子がお手伝いでお米を炊いてくれるんですけど、しっかり情報を検索して、水の温度とかすごいこだわっていて。
のりこさん:もしかしたら、ごはん同盟の記事を読んでくれているかも(笑)
―― 読んでそう!
カメラマン:時間ない時に炊飯器で早炊きとかすると、すごい怒られるんですよ(笑)「早炊きするぐらいならパスタでいいんじゃない」って(笑)
―― ラジカルすぎる(笑)こだわり半端ない!
カメラマン:むしろそういうまだ遊びの延長でやる人には、ちゃんとした炊き方って届きますよね。日々になっちゃうとつい早炊きしちゃいますけど。
―― 早炊きでも、浸水は絶対必要ですね。浸水さえすれば早炊きでいい。米粒の中に水分がちゃんと均等になっている状態にしてから炊く。外側だけじゃダメで、炊きムラになるから…
のりこさん:炊きたてのごはんの美味しさよ!っていう感じですよね。
―― 同じお米で道具を変えて、炊き比べをしたときに、土鍋はやっぱり早く炊けて、見た目も華やか。あと、食べてみると、鉄鍋が一番土鍋に近い。アルミは…
ジュンイチさん:好みが分かれますよね。アルミ製の鍋だと、結構しゃっきりした、粘りが抑えめのごはんが炊きあがるので。
のりこさん:アルミ鍋も熱烈なファンいますよね。
―― 見た目かっこいいですよね。
のりこさん:気分で道具を変えるって楽しいですよね。土鍋は盛り上がりますね。人が来た時に。あと、土鍋って絶対失敗しないっていう安心感ありますよね。
―― 炊くところから楽しく。おにぎりをにぎる時って、炊いたごはんをおひつに移したほうがよいですか?
のりこさん:炊飯器で炊いたら、おひつに移さずに直接ごはんをとってにぎっていますね。土鍋だと、そのままでもいいんですけど、ちょっと熱すぎるので…
―― 保温力が(笑)
のりこさん:なので、粗熱をとるためにおひつに、でもボウルとかでも全然大丈夫。
お米を炊く時の水
―― お米を炊く時、お米の産地の水で炊くといいっていう話もありますよね。あと、お米が最初に触れる水を一番吸うというじゃないですか。なのでお米を研ぐ時の水を水道水じゃなくていい水に、みたいな話がありますけど、それで味って結構変わるものなんでしょうか。
ジュンイチさん:ごはん同盟の活動を始めたころは、お米に一番最初に触れる水をこだわった方がいいかなと思ったんですけど、正直そんなに変わらなくて、むしろ浸水させる時の水の方が大事かなと思います。研ぐ時の水はすぐに流しちゃうので。
のりこさん:あと、水温が大事ですね。「水質より水温」っていうのが現時点でのごはん同盟の見解で、冷たい水を使ったほうが美味しく炊けますね。研ぐ時も冷たい水で。
お米に使う水は、ミネラルウォーターでなくてもよいですよ。水がおいしい日本なら、水道水で十分です。
突き詰めようとすれば、水の適温は何度で、炊くときの水はお米の重量の何パーセント、と言い出したらキリがありません。でも、そういうことを言い始めると、面倒くさくなってごはんを炊かなくなっちゃうんですよね。
多少、水加減が違ったとしても、ごはんはちゃんと炊けますから。炊飯は毎日のことだから、できるだけ難しく考えずに炊いてほしいですね。
―― お米が美味しいから。
のりこさん:日本のお米美味しいから。
―― ごはん同盟としての見解、というのにグッときました。重みが違う。
のりこさん:ごはんの良さは、ちょっと雑に炊いてもおいしくいただけることですから。習慣として続けられる炊き方がベストですね。