翔芳窯の福田さんが描く波佐見焼の未来
現在の波佐見焼が抱えている課題は、やきものの原料となる生地の不足による、価格の高騰です。
また、窯でやきものを焼くための燃料であるガスの価格も上がっています。
これらの課題に対応するためには、販売する商品の価値を上げていくことが重要、と雅樹さんは考えています。
「波佐見焼は、有田焼に比べて庶民的で安い、というイメージが昔からついていて、実際現在でも安くてかわいくておしゃれ、というイメージで若者からも人気があります。その”安くて”が先行するイメージを、少し変えたいと思っています。職人の技術で丁寧に絵付けを施すことで価値を上げて、高単価な波佐見焼も発信していきたいです。」
また、波佐見焼の未来のためには、技術を継いでいく次世代の育成も大切です。
「翔芳窯には、うちの商品をずっと集めていて、それを自分でも描けるようになりたい!と、医療関係の仕事をやめてまで、弟子入りしてくれた子がいるんです。今26歳で、毎日一生懸命絵付けの練習をしています。」
また、雅樹さんの息子さんも、翔芳窯を継ぐと言ってくれているそう。
「祖父が亡くなるときに、息子が「俺がおるけん、大丈夫。」と言って祖父を送り出していたんです。「お前、絶対やらんといかんぞ、こんなこと言ったら」と言ったら、「まあ、そのために岐阜におるとよ」と言ってくれています。後を継ぎたい、と言ってもらえる会社であり続けたいのと、波佐見焼に携わったからちょっといい生活ができる、という状態でありたいな、というのが夢ですね。」
息子さんは現在20歳。雅樹さんが京都に修行に出たのと同じ歳です。波佐見焼のさらなる未来が楽しみですね。
翔芳窯の歴史と職人の技術が活きるくらわんか碗を食卓にお迎えして、美味しいご飯とともに波佐見焼の未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。