信楽焼の魅力が活きる立志窯・小西立士さんがつくるアコメヤの端反碗|AKOMEYA TOKYO

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信楽焼の魅力が活きる立志窯・小西立士さんがつくるアコメヤの端反碗

毎日食卓に並ぶご飯だからこそ、そのおいしさを引き立てる器にもこだわりたいもの。
アコメヤの端反碗はぞりわんを手がけるのは、滋賀県・信楽で作陶を続ける立志窯の小西立士さんです。
信楽焼が持つ素朴な魅力を活かしながら、現代の暮らしに寄り添う器を生み出す小西さん。
その背景には、陶芸家としてだけではない、釉薬づくりに携わってきた経験があります。
信楽焼の長い歴史、釉薬を知り尽くした職人の技、そしてアコメヤの「毎日使いたくなる飯碗」を目指す想いから生まれた、アコメヤだけの端反碗。
一つの飯碗に込められたものづくりの裏側をご紹介します。


信楽焼らしさを、現代の食卓へ
滋賀県甲賀市信楽町の町並み
滋賀県甲賀市信楽町で作られる信楽焼は、奈良時代の742年、聖武天皇が近江国甲賀郡紫香楽村に「紫香楽宮(しがらきのみや)」という離宮を造営する際に、その屋根瓦を焼いたことが始まりとされています。
室町時代には、この頃発展した「茶の湯」において、信楽焼の釉薬を使わない土味をいかした風合いがわび茶の精神性に通じるとされ、茶陶として愛されるようになりました。

信楽焼の代名詞ともいえる「たぬきの置物」は、「狸庵」の初代・藤原銕造が明治期に作ったものがはじまりで、昭和26年に昭和天皇の信楽行幸の際、このたぬきの置物に日の丸の旗を持たせて沿道に並べて歓迎したところ、昭和天皇がお喜びになり「をさなきとき あつめしからに なつかしも しからきやきの たぬきをみれば」という御製を詠まれ、それが全国的に報道されたことから一躍有名になりました。

信楽焼は、昭和50年9月に国の伝統工芸品に指定され、平成29年には「日本六古窯」として日本遺産に認定されました。
近年では、伝統を守りながらも現代の暮らしになじむ器づくりが盛んになり、日常使いしやすいデザインや機能性を備えた器も多く生まれています。


釉薬の経験を礎に「立志窯」を築いて30年
立志窯の外観
立志窯の小西立士さんは、信楽生まれ。
幼い頃から焼き物が身近にある環境で育ち、陶芸を学ぶため岐阜県多治見市の窯業科のある高校へ進学しました。
卒業後は釉薬専門の会社へ就職し、約12~13年にわたり、さまざまな釉薬の研究や開発に携わります。
信楽では、生地づくりから焼成まで一貫して行う窯元が多く、釉薬だけを専門とする会社は珍しい存在です。
その環境で培った知識と経験は、小西さんならではの強みとなりました。

独立して立志窯を築いてから約30年。現在も成形から釉掛け、焼成、仕上げ、出荷まで、ほぼすべての工程を一人で担っています。
土は信楽産だけにこだわるのではなく、それぞれの粘土の特徴を見極めながら配合を調整し、理想の質感を追求。
伝統を大切にしながらも、そこにとどまらない探究心で、これまでにも洗練されたデザインや多彩な釉薬表現に挑戦し続け、時代の感性に寄り添う器を生み出してきました。
その姿勢からは、信楽焼の伝統を大切にしながらも、新しい可能性を追い求める“イノベーション”への貪欲さが感じられます。
長年、釉薬と向き合ってきた経験があるからこそ、器の形だけでなく、色や質感まで含めて設計できる。それが、小西さんの器づくりの大きな特徴です。


毎日使いたくなる飯碗を目指して

アコメヤの端反碗は、「毎日使いたくなる飯碗」を目指して小西さんとともに開発したオリジナルの飯碗です。
端反碗は、縁が外側へやさしく反った形が特徴。口当たりがよく、ご飯を自然に口へ運びやすいため、お茶漬けなども食べやすくなっています。
また、広がりのある口元はご飯をふんわりと盛り付けることができ、炊きたての白飯が美しく映えます。

器は石膏型で成形したあと、高台を一つひとつ削って仕上げ、下半分には白化粧をスポンジで丁寧に施して仕上げています。こうすることで土の質感をほどよく残し、信楽焼らしいやわらかな表情を引き出しました。
石膏型での成形
高台の削り出し
下半分に施した白化粧
さらに口元には、信楽焼を代表する飴釉の茶と、ビードロ釉の緑の2種類の釉薬を掛け分けています。飴釉の深みある茶色や、ビードロ釉の透明感ある緑が器に奥行きを与え、ご飯の白さを引き立てます。
飴釉
ビードロ釉
量産品のように均一ではなく、削りや化粧、釉掛けまで多くの工程を人の手で仕上げているため、一つとして同じ表情はありません。毎日使う器でありながら、手仕事ならではの温もりも感じられる飯碗です。


小西さんの技術とアコメヤの想いから生まれた一碗
この端反碗は、立志窯の定番品を商品化したものではありません。
アコメヤのバイヤーが小西さんと何度も対話を重ね、釉薬の色合いや表情を見直し、この飯碗のためだけの仕様へと仕上げていきました。
長年、数え切れないほどの釉薬を研究してきた小西さんだからこそ、「信楽焼らしさ」と「ご飯がおいしく見えること」を両立する色を実現することができました。
飴釉とビードロ釉という信楽焼を代表する釉薬を選んだのも、その土地らしさを感じてもらいたいという思いからです。

一方で、器づくりは伝統を守るだけではありません。口当たりのよい端反碗の形、ご飯が映える広がりのある口元、毎日気兼ねなく使える佇まい。暮らしの中で本当に使いやすい器であることも、アコメヤが大切にしたポイントでした。
産地の個性を生かし、作り手の技術を活かしながら、「ご飯の時間をもっと豊かにしたい」という想いを重ね合わせて生まれた一碗。
信楽の歴史、職人の手仕事、そしてアコメヤのものづくりへの考えが出会って、この端反碗は完成しました。


毎日のご飯を、少し特別に
毎日使う器は、暮らしに最も近い工芸品かもしれません。
何気ない一杯のご飯が、少し楽しみになる。
器を手に取るたび、その背景にある産地や職人のものづくりにも思いを巡らせたくなる。
そんな日常の豊かさを届けてくれる、信楽焼の端反碗です。

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