親から子へ継承される稲作のいま|AKOMEYA TOKYO

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親から子へ継承される稲作のいま

今年も「新米祭り」の季節がやってきました!
20種類以上の美味しいお米が全国から集まります。
今年特に注目するのは、お米を生産してくださる農家さんの稲作の「継承」。

農林水産省の調査によると、現在約8割の農業経営体で後継者不足となっており、農業の継承の危機が深刻化しています。
そして、2020年から比較すると現在農業従事者の平均年齢は-0.1歳若返っています。(資料:農林水産省2025年農業センサス)
そのような現代において、稲作を親から子へ継承する4つの農家さんに、稲作のいまを伺いました。


山形県南陽市 黒澤ファーム 黒澤さん親子
生産品種:つや姫、夢ごこち
創業:永禄四年(1561年)
当主:21代目黒澤信彦さん
後継者:22代目黒澤拓真さん

黒澤ファームは、アコメヤのブランド創立当初から人気品種の「つや姫」と「夢ごこち」を生産している農家で、「つや姫」ブランド化戦略実施本部長(県知事)の認証を受けています。
その歴史は安土桃山時代、初代の元広さんが永禄四年(1561)に稲作を始めた460年以上前にさかのぼります。
現在の当主は21代目の黒澤信彦さん。それまで地元南陽市の人々が食べるための米作りを行ってきましたが、20代目の茂巨さんから本格的に規模拡大が始まり、1991年に21代目の信彦さんが米の販売を始めました。2017年には、22代目として息子の拓真さんが就農しました。

Q1. 育てているお米はどのような味わいが特徴ですか。 また、その味わいを生み出すために、お米づくりで大切にしていることやこだわりを教えてください。

「香り、甘み、つや、舌触り」私たちが大事にしているお米の特徴です。その味わいを生み出す大きな要因は根を張る土の中にあると考えています。年々変化する気候でも、稲が元気に育つような土づくりにこだわっています。

Q2. お米づくりを続けるなかで、次の世代へ受け継いでいってほしいと思うことは何ですか。 技術面だけでなく、お米づくりへの考え方や大切にしている想いなどもあれば教えてください。

信彦さん:「生きることは食べること」をモットーに農業プライドを持った生産者を目指しています。稼げる農業の実践こそが次世代へ繋げるバトンだと思います。高品質・安全安心をお届けすることで、自立できるたくましい農業を目指してほしいと思っています。

Q3. お米づくりを継ごうと思ったきっかけや理由を教えてください。 また、受け継いだものを今後どのようにつないでいきたいと考えていますか。

拓真さん:農家の長男ということもありますが、大好きな祖父が「一緒にお米作ろうね」と言い続けてくれたからかもしれません。農地は動かすことができません。作ることをやめてしまえば再生させるのに時間がかかります。長きに渡りお米を生産してきた農地を次の世代に受け継いでいけるように作り続けていきたいです。

Q4. お客様へ伝えたいことや、新米を楽しみにしてくださっているお客様へメッセージをお願いいたします。

信彦さん:瑞穂の国日本。豊かな水を貯え、八十八の手間と愛をかけて栽培された黒澤ファームの新米は、日本人の遺伝子が歓喜する究極の一粒です。どうぞご賞味ください。

拓真さん:台風、酷暑、大雨を乗り越えて今年も実りの秋を迎えることができました。毎年、美味しいお米作りを心掛けていますが、不思議と同じ味になることはありません。香りが強い年、甘みが強い年などその年の味わいがあります。今年の味をお楽しみください。
特別栽培米 つや姫 880円

標高250mの置賜盆地にて、豊かな自然風土の中、有機肥料を100%使用して健やかな土壌を育み、「とにかく美味しいこと」を追求して栽培したお米です。上品な甘みとほどよい粘り、やわらかでさらりとした口当たり、そして心地よいのど越しが特長。数々の賞を受賞した、確かな美味しさをお愉しみいただけます。
特別栽培米 夢ごこち 780円

黒澤ファームで一番人気の銘柄です。標高250mの置賜盆地で、はちみつと海藻エキスを散布して栽培されています。はちみつの糖が雑菌の繁殖を抑え、海藻エキスが光合成を活発にするといわれており、自然の力で米の成長を促進させています。ツヤ・粘り・甘みのバランスが良く、もちもちとした食感と甘さが際立つお米です。

福井県永平寺町 永平寺町特別栽培米生産部会 黒田さん親子
生産品種:いちほまれ
創業:嘉永3年(西暦1850年)頃
当主:7代目黒田國男さん
後継者:8代目黒田修平さん

黒田さんは、アコメヤで令和5年度から販売している「いちほまれ」を生産している農家です。
福井県は「コシヒカリ発祥の地」。そのコシヒカリを開発した福井県農業試験場で6年の歳月をかけて開発された新品種が「いちほまれ」。2017年に品種登録されました。見た目の美しさ、ご飯の粘りやつぶ感、甘さやうまみなどすべての項目でコシヒカリを超え、高温に負けない強さと倒れにくい草丈の低さが特徴です。
黒田國男さんは2018年からいちほまれの生産を開始し、2024年には優れた生産者として「いちほまれマイスター」に認定されています。また、息子の修平さんが新法人を立ち上げ、いちほまれの生産により注力しています。

Q1. 育てているお米はどのような味わいが特徴ですか。 また、その味わいを生み出すために、お米づくりで大切にしていることやこだわりを教えてください。
いちほまれはあっさりした食味に粒感と粘りが調和し、絹のようなやわらかな印象ののどごしと見た目の白さが際立つお米です。近年の暑さ対策で、秋の収穫後にディスクロータリーで土を深く反転し、酸素を行き渡らせることで、稲の根が地中深く伸びる強い稲づくりを心掛けております。

Q2. お米づくりを続けるなかで、次の世代へ受け継いでいってほしいと思うことは何ですか。 技術面だけでなく、お米づくりへの考え方や大切にしている想いなどもあれば教えてください。

國男さん:耕作面積がどれだけ増えても、朝,夕の田んぼの状況を毎日確認して日々の成長を自分の目で確認して少しでも稲に与えるストレスを抑える米づくりと収穫後の田んぼの排水管理も大事にして頂きたいと思います。

Q3. お米づくりを継ごうと思ったきっかけや理由を教えてください。 また、受け継いだものを今後どのようにつないでいきたいと考えていますか。
修平さん:地元の田んぼを任され、米を作っていく仕事は「誰でもできる仕事ではない」という思いから、新規就農を決断致しました。子供のころから当たり前のように広がっていた水田風景をこの先も当たり前のように残していくため、安全で安心なおいしいお米を、楽しみながら作り続け次の世代へと事業を継承できるよう経営して参ります。

Q4. お客様へ伝えたいことや、新米を楽しみにしてくださっているお客様へメッセージをお願いいたします。
國男さん:いちほまれを食べられたときにご家族の皆さんが笑顔になる光景を想像しながら、昨年の秋から一年をかけて心を込めて一生懸命米作りをしてまいりました。今年も猛暑になりましたが水管理も出来ており、今年もしっかりとしたいちほまれがお届け出来たと思います。

修平さん:春先の田起しに始まり秋の収穫まで、毎日稲と田んぼの状態を確認しながらおいしいお米が収穫できるように米作りをしてきました。食べていただけたお客様の「おいしい」の一言が、翌年の米づくりのための田起しに向かう活力となります。朝起きた時、炊飯器から炊き上がるいい匂いをまた今日も皆様へお届けできるように、米作りに励んで参ります。
いちほまれ 価格未定

平成30年に本格デビューした福井県のお米です。絹のような抜群の白さとキラキラとしたツヤがあり、粒感と粘りの調和が素晴らしく、優しい甘さと極上の旨みを感じることができます。生産地を曹洞宗大本山「永平寺」のお膝元、永平寺町に限定してお届けします。

佐賀県佐賀市東与賀町 徳久さん親子
生産品種:シギの恩返し米 夢しずく
創業:明治初期(西暦1870年)頃
当主:5代目徳久繁樹さん
後継者:徳久仁さん

シギの恩返し米は、日本で最も多くのシギ・チドリ類が渡来する佐賀県佐賀市の東よか干潟で作られています。
東よか干潟は2015年5月にラムサール条約湿地に登録され、2017年には東よか干潟の野鳥や魚類など美しい自然と共生していくために環境に配慮した米作りをする「シギの恩返し米」プロジェクトがスタートしました。
シギの恩返し米生産部会の生産者である徳久さんは、化学合成肥料は使用せず、有機由来肥料のみを使用しています。また持続可能な農業生産や経営改善のための佐賀県GAP認証(第1号)の取得と、2021年3月に「持続可能な農業推進コンクール」で九州農政局長賞を受賞しました。

Q1. 育てているお米はどのような味わいが特徴ですか。 また、その味わいを生み出すために、お米づくりで大切にしていることやこだわりを教えてください。
シギの恩返し米は20年前より行ってきた特別栽培の方法に加え、リンや窒素を多く含む循環発酵肥料の使用やキトサンなどの有機物による防除で、環境保全と持続可能な農業に取り組んでいます。炊き上がりのつやとのどごしの良さ、ほどよい柔らかさと甘さ、モチモチした食感が特徴です。

Q2. お米づくりを続けるなかで、次の世代へ受け継いでいってほしいと思うことは何ですか。 技術面だけでなく、お米づくりへの考え方や大切にしている想いなどもあれば教えてください。
繁樹さん:お米作りは消費者へ美味しくて安全なお米を届けること。親の姿を見て技術を学んでほしい。子供はいろいろ言われると面倒くさいと思うので言いたくないです。たぶん自分で考えてやってくれると思います。

Q3. お米づくりを継ごうと思ったきっかけや理由を教えてください。 また、受け継いだものを今後どのようにつないでいきたいと考えていますか。
仁さん:父が高齢であり、「私がやらないといけない」と思いました。受け継いだことは、また、私の子につなげられればと考えています。

Q4. お客様へ伝えたいことや、新米を楽しみにしてくださっているお客様へメッセージをお願いいたします。
繁樹さん:今年も美味しいお米・安全なお米をお届けできるように頑張りました。お客様から「おいしかった」と言われることが一番の励みになります。よろしくお願いいたします。

仁さん:今年もお客様へ届ける美味しいお米作りの手伝いをしました。ぜひご賞味ください。

→ 過去の記事「「シギの恩返し米」の産地、佐賀県東よかに行ってきました!」はこちら

特別栽培米 シギの恩返し米 夢しずく 価格未定

夢しずくが作られているのは2015年にラムサール条約湿地に登録された東よか干潟に隣接する田んぼ。日本で最も多くのシギ・チドリ類が飛来する土地です。この美しい自然や生き物と共生していくための「シギの恩返し米プロジェクト」で作られています。ツヤとのどごしの良さ、ほどよい柔らかさともちもち感が特長。噛むごとに広がるお米の甘みを感じられます。

北海道苫前町 上田さん親子
生産品種:ゆめぴりか
創業:明治30年(西暦1897年)
先代:4代目上田博和さん
当主:5代目上田卓司さん

ゆめぴりかは、北海道の最上級ブランド米。「北海道から日本一のお米を」という生産者の「夢」と、アイヌ語で「美しい」を意味する「ピリカ」を名に冠しています。
北海道苫前町は、夏でも涼しく風が強い気候で、低タンパクの良食味米の産地。その苫前町で上田さんの作るゆめぴりかは、たくさんの良質な堆肥で栽培する特別栽培米。 タンパク含有率が低くふっくらとして食味の良いお米で、炊き上がりのつやと粘りが特徴です。

Q1. 育てているお米はどのような味わいが特徴ですか。 また、その味わいを生み出すために、お米づくりで大切にしていることやこだわりを教えてください。
甘みと粘りが特長のゆめぴりかを、特別栽培で大切に育てています。苫前の昼夜の寒暖差と、微生物豊かな土づくりが生む、自慢のお米です。

Q2. お米づくりを続けるなかで、次の世代へ受け継いでいってほしいと思うことは何ですか。 技術面だけでなく、お米づくりへの考え方や大切にしている想いなどもあれば教えてください。

博和さん:収穫量だけを追うのではなく、品質の良い米づくりを大切にしてほしいです。天候を味方につけるためにも、作業に追われず、心と時間に余裕を持って取り組んでほしいと思います。

Q3. お米づくりを継ごうと思ったきっかけや理由を教えてください。 また、受け継いだものを今後どのようにつないでいきたいと考えていますか。
卓司さん:大学時代、家業を絶やしたくないとの思いから農業を継ぐ決心をしました。今後は血縁にとらわれず、第三者も含めて担い手を探し、次世代へ農業をつないでいきたいです。

Q4. お客様へ伝えたいことや、新米を楽しみにしてくださっているお客様へメッセージをお願いいたします。
博和さん:春から一つひとつの作業に愛情を込め、丁寧に育てました。大地の恵みと生産者のこだわりが詰まった、苫前町産特別栽培ゆめぴりかを、ぜひご堪能ください。

卓司さん:日本の主食であるお米をつくる誇りを胸に、一つひとつの作業に心を込めて育てました。今年もおいしく実った、生産者の想いが詰まったお米を、お愉しみください。
特別栽培米 ゆめぴりか 価格未定

北海道の苫前町はおいしさのバロメーターである低タンパク米のお米が獲れる産地です。
たくさんの良質な堆肥で栽培された「ゆめぴりか」は、炊き上がりのつやと粘りが自慢の逸品です。
こちらのゆめぴりかは、道内では珍しい特別栽培米でご用意しました。

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