酒米栽培からこだわる「吉乃友酒造」の富山の地酒づくり|AKOMEYA TOKYO

カテゴリから探す

酒米栽培からこだわる「吉乃友酒造」の富山の地酒づくり

アコメヤの日本酒ラインナップに、この夏「吉乃友」が新登場します。
この日本酒を造っているのは、富山県にある吉乃友酒造。
今回のAKOMEYA通信では、吉乃友酒造が徹底してこだわる富山の地酒づくりにフォーカスします。


1877年創業の純米蔵 吉乃友酒造
吉乃友酒造は、西南戦争と同年の1877年(明治10年)、富山県富山市に創業。以来140年以上にわたり、米だけを原料とする純米酒にこだわった「純米蔵」として、地元で愛され続けています。
2019年に吉乃友酒造の代表に就任した吉田憲司さんは、元々この地域の農家の方々との取り組みの中で、食用米だけでなく酒米を栽培する「越乃めぐみ」という会社を2014年に設立していました。
その酒米を活かして酒造りをする酒蔵の設立を目指していた中、この吉乃友酒造の経営を任されることになりました。


酒米の栽培から精米、酒づくりまで一貫して手掛ける「ドメーヌ」
吉乃友酒造では現在、酒造好適米として人気のある「山田錦」をはじめ、「五百万石」「富の香」という3品種のお米を生産しています。
酒造からほど近い田んぼで栽培しており、収穫したお米は自社で精米も行っています。
ワインにおける自家栽培醸造家を指す「ドメーヌ」は、ぶどう畑と醸造所を所有し、ぶどう栽培から醸造・熟成・瓶詰めまでを自ら行う生産者のこと。
吉乃友酒造は、日本酒の「ドメーヌ」として、自ら田んぼを所有し酒米を栽培、精米・酒造り・瓶詰め・販売まで行っています。
近年では、アメリカなどで広大な土地と工場を使ってより安価に日本酒を製造し日本に逆輸入する動きもありますが、吉乃友酒造は富山の農家を守る信念のもと、富山県産米にこだわった地酒づくりを続けています。
(酒米の栽培、精米、酒造りの様子)

最新鋭の「ダイヤモンドロール精米機」を導入
日本酒における酒米の精米歩合は、日本酒のランクや味わいを決める最も大事な要素。しかし精米は、多くの酒造で専門業者に依頼をすることが多いもの。
吉乃友酒造では、自社で生産した酒米を精度高く磨き上げるため、最新鋭の酒米専用精米機である「ダイヤモンドロール精米機」を導入。お米に傷がつかないよう低温でゆっくりとやさしく時間をかけて磨き上げています。
その精米技術の高さから、現在では吉乃友酒造だけでなく、県内の十数蔵の酒造の精米も委託されています。
自社で精米を行うため米ぬかがたくさん出るのと、日本酒の製造工程で酒粕もたくさん出るため、それらを利用した化粧品の生産も視野に入れ、新たな専用機械も導入し始めています。


立山連峰の伏流水を仕込み水に使用
吉乃友酒造は、標高3,000m級の山々が連なる立山連峰のふもとに位置しています。その立山連峰の雪解け水を水源とする常願寺川の伏流水を酒造の敷地内の地下から汲み上げ、日本酒の仕込み水に使用しています。
水質は軟水ですが、カルシウムイオンが豊富で栄養価が高く、その常願寺川が流れ込む富山湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど魚介類の豊富な海になっています。


アコメヤ限定ラベル「吉乃友」
今回アコメヤに登場する「吉乃友」は、アコメヤ限定ラベルの「純米大吟醸」と「純米酒」の2種類。
アコメヤの従来の日本酒ラインナップに濃醇辛口が足りていなかった中、ドライな富山の地酒「吉乃友」に白羽の矢が立ちました。

「純米大吟醸」は、2025年夏の期間限定商品。精米歩合50%の「山田錦」を使用した淡麗辛口。酸味が感じられ、洋食にも合うフレッシュな味わいは、白ワインのような印象。雑味が少なく、繊細で洗練された味わいは、ワイングラスでもおいしく召し上がれます。

「純米酒」は新規の定番商品。精米歩合65%の「五百万石」を使用した濃醇辛口。富山の地元の居酒屋や家庭で「晩酌の友」として愛されています。日々の食卓に寄り添う存在でありたい、という想いが、すっきりとした辛口と、濃醇な米の旨味に表現されています。



米づくりからこだわって作られた富山の地酒「吉乃友」を、ぜひ味わってみてくださいね。

商品はこちら