商品の個体差について
陶磁器の個体差について
土もの(陶器)のうつわや手作りのうつわには形のゆがみ、釉薬のムラやたれ、ほくろのように鉄粉がとんでいたり、絵付けがかすれていたりとひとつひとつに個体差(個性)があり、同じうつわであっても、一つずつ微妙に味わいが違います。それらがうつわの風合いや表情であり手仕事ならではの魅力です。
陶磁器ならではの個体差の例を以下でご紹介します。
貫入 (かんにゅう)
陶器の焼成時における陶土と釉薬の収縮率の差によって生ずる表面(釉薬)の細かいひび状のものです。一目見て判るものから、目に見えない微細なものまで、陶器にはよく見られる現象です。ご使用には問題ありませんが、貫入は吸水性があるため、茶渋などの着色汚れが付くことがありますので、お手入れの際はご注意ください。
ピンホール/突起物
釉薬のかかった器には、針でつついたような小さな穴や突起物がみられる事があります。これをピンホールといい、釉薬をかけた際、素地に残った空気や、有機物(ホコリなど)が、焼成後に小さな穴として残る現象です。陶器特有の現象であり、不良品ではありません。
鉄粉
器の表面に小さな黒点が見られる事があります。 これは、陶土にもともと含まれている鉄分が窯の中で焼かれることによって酸化し、それが黒点となってうつわの表面に出ている状態が鉄粉です。陶器製品の特徴ですので不良品ではありません。器の表情としてお楽しみ下さい。
手作り/手描き
手作り商品は形を一つひとつ人の手で成型しているものや、職人が手で柄を描いたり色・釉薬を塗ったりしているものを指します。 そのため商品によってサイズ・厚み・形・輪郭などに違いがでることがあります。 また、筆などを用いて絵柄を付ける商品については色の濃さや柄に違いができます。 人の手で仕上げたからこその温かみが魅力となる商品です。
色ムラ・質感の違い
やきものは1100から1300度前後の高温の窯で焼成しますが、その際の火のあたり方が一定ではありません。
そのため、同じ釉薬・土を使っていても焼き上がりにバラつきが出ます。
一つひとつの色や光沢・質感が異なっていたり、焦げ目ができることもあります。
また、やきものは主に手作業で釉薬や化粧土を施しているため、多少の塗りムラなどが必ずあります。
これらの変化に富んだ表情こそがやきもの独特の魅力の一つです。
陶器(土もの)
陶器は磁器とは異なり、比較的目の粗い土を原料としている為、温かい風合いや趣きが特徴です。一方で、一つひとつ見た目が異なりますが、商品の魅力としてお楽しみください。