毎日でも食べたい! AKOMEYA TOKYOと「SPiCE Cafe」がコラボレーション! 日本のお米に合う2種類のレトルトカレーが誕生! Part1|AKOMEYA TOKYO

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毎日でも食べたい! AKOMEYA TOKYOと「SPiCE Cafe」がコラボレーション! 日本のお米に合う2種類のレトルトカレーが誕生! Part1

食欲が低下しがちな夏でももりもりと食べられるカレーを、自宅で気軽に、本格的な味で楽しみたい……。そんな人々の声に耳を傾けたAKOMEYA TOKYOから、8月2日(金)より「鰤と梅干しのカレー」と「マトンと山椒のカレー」が発売されます。タッグを組んだのは、東京・押上にあるスパイス料理の名店「SPiCE Cafe」。Part1では、店主の伊藤一城シェフについて掘り下げたいと思います。
伊藤シェフは、2003年に東京・押上に誕生した「SPiCE Cafe」の店主です。ここでは、日本の豊かな食材を引き立てた繊細なスパイス料理を楽しむことができ、昼はインド風オリジナルカレーを、夜は予約制のコース料理を提供しています。聞けば、その確かな味を求めて海外からやってくるシェフもいるのだとか。まずは、伊藤シェフが「スパイス料理」を始めようと思ったきっかけをうかがいました。
「きっかけは48カ国をまわった世界旅行です。世界が見たかったので旅を始めたのですが、旅するうちに何ものでもない自分に不安を覚え、手に職をつけたくなりました。自分は食べるのも作るのも好きだし、旅のテーマも『食』だったので、ならば『料理人』になろうと思ったんです」
お店を持つことを決意するも、料理の経験はなし。まずは、オーナーシェフが経営する小さなお店で修行させてもらったそうです。
「世界各国の料理屋をオープンしたいと思ってイタリア料理屋に弟子入りしたのですが、入ってみると広く浅くでは勝負できないと気づきました。そこで目をつけたのが『スパイス料理』。結果、イタリアンレストランで1年、インド料理屋で2年、その後スリランカレストランで1年修行しました」
なぜ「スパイス料理」に注目したのでしょうか?
「日本人にとってスパイスといえばカレーだと思うのですが、旅の最中でタジンやクミン入りの鳥のスープなど、たくさんのスパイス料理に出合いました。その美味しさに衝撃を受け、自分が味わった料理を日本の方々に味わって欲しい、と思ったんですよね」
計4年の修行を終えた伊藤シェフは、自分が生まれ育った街である東京・押上に「SPiCE Cafe」をオープン。内装はご自身で手掛けたそう。
「旅の途中に訪れたニュージーランドの人々が、自分で家を建てていたんです。それに影響を受けたので、できるだけ自分で作業しました。木がものすごく素敵だったので木を活かした内装に。居心地の良い時間を味わってもらえるよう、なるべくプラスティックなどの素材は使わないようにしました」
窓から望める緑あふれる庭は、伊藤さんのお母さんが手入れをしているそう。
“お皿にのっているものは、味を構築する上ですべてにおいて必然がある”
東京にはたくさんのカレー屋さんがありますが、伊藤さんのこだわりは?
「できるだけシンプルなカレーを提供することです。味を構築する上でお皿にのっているものはすべてにおいて必然があると思うので、そのお皿に必要のない、見た目を良くするためだけのトッピングはのせていません。また、旬の食材を活かすことも大切にしています」
ランチではどういったカレーが楽しめるのでしょうか?
「1皿に何種類ものっているおかずやカレーを自由に組み合わせて食べるのが、インド料理やスパイス料理の魅力。うちでも味わってもらえたらと思い、ランチでは4種類のおかずと2つのカレーを提供しています」
現在、ディナーでは前菜・メイン・デザートすべてにスパイスを使っているオリジナルの7皿が楽しめるそう。しかし、このメニューがスタートしたのは3年前だそう。
「以前からコース料理はやっていたのですが、いわゆるカレーがメインの料理でした。当時もたくさんのお客さんに楽しんでもらっていたのですが、『インド料理ではない新しいスパイス料理』を世界に向けて発信したかった。そのために日本の豊かな食材や日本の食文化にスパイスを足していこうと思ったんです」
ディナーで楽しめる季節の野菜の盛り合わせ。伊藤シェフのアイディアと繊細な手仕事が光る。左から順に、パプリカのムース ティムットペッパー風味、椎茸のロースト カスリメティ風味、ホウレン草の豆腐 ガスパッチョ ソース、ニンジンサラダ クミン風味、赤大根サラダ ニゲラ風味
ふっくらとした鮎と一緒に炊き上げられたバスマティライスは、カレーとの相性抜群。上から時計まわりに、イカとアサリのカレー、えのきのピクルス、鮎のビリヤニ、冷やしトマトカレー
取材にうかがった日のディナーではほかに、しゃぶしゃぶ・豚や魚のロースト、デザートのキュウリと大葉、桃とバラを楽しめるそう。
「お客さんに変化があって、お金を出して旬の食材を食べたいという人も来て下さるようになりました。メニューを変えたタイミングで『ペアリング』を始めたので、ワインやティーなどドリンクを楽しみに来られる方も足を運んでくださっています」
店に入るのはだいたい8時で、出るのは日付が変わる頃。休みの日でも、勉強のためにレストランに足を運んだり、農家さんやインポーターさんとやりとりを重ねたり、と常に店や「スパイス」のことを考えているそう。
「オリーブオイルが日本の家庭に浸透してきたように、スパイスも広めていきたい。だからこそ、今回AKOMEYA TOKYOさんからコラボレーションのお話をいただいたときは広められるチャンスだと思い、本当に嬉しかったんです」
次回は、伊藤シェフによる「鰤と梅のカレー」と「マトンと山椒のカレー」の誕生秘話を紹介します。お楽しみに!